
循環器内科では、心臓や血管に関する疾患の予防・診断・治療を行っています。
高血圧、心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈など、さまざまな心血管疾患に対応し、患者様一人ひとりに最適な治療を提供します。
当院では最新の心電図、超音波検査(エコー)、24時間ホルター心電図など、精度の高い検査機器を完備しています。
これらを活用して、早期の診断と的確な治療を行います。
①心臓の構造と血液の流れ
心臓は、4つの部屋からできています:
血液の流れ(循環の順序):
②心臓の拍動
心臓は、「収縮」と「拡張」を繰り返して血液を送り出します。このリズムは「心拍」と呼ばれ、1分間に約60〜100回の拍動が正常とされています。
③弁(バルブ)の働き
心臓には弁(バルブ)があり、血液が逆流しないようにする「ドア」の役割をしています。
一般的には心電図、レントゲンなどを行いますが、さらに重篤な疾患が疑われる場合は心臓超音波検査で精査させていただきます。
胸の痛みは命にかかわる重篤な病気のサインであることもあります。心臓・血管に関しては、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、心膜炎、大動脈解離などがあります。いずれも緊急の治療が必要な場合があります。また肺塞栓症、気胸などの肺にかかわる疾患、逆流性食道炎、胃潰瘍など消化器にかかわる疾患のこともあります。また不安などからくる心因性のものもあります。
日常でも感じやすい症状ですが、命に関わる重大な疾患のサインであることもあります。心不全、虚血性心疾患、不整脈、弁膜症などの心臓疾患が原因のこともあります。もちろん、呼吸器疾患、貧血、心因性などが原因のこともありますので、詳しい検査が必要です。
原因は大きく分けて 心臓性(器質的・不整脈など) と 非心臓性(全身性・一過性要因など) に分けられます。
また心電図以上、心雑音が指摘された場合も、心臓の精査が必要になります。気軽にご来院いただければと思います。
虚血性心疾患の中でも最も重篤な疾患です。胸の痛み、圧迫感、呼吸困難、冷汗、嘔吐などの症状がでることが多いですが、高齢者、糖尿病患者では無痛性の場合もあり注意が必要です。生命にかかわる危機的状況に陥ることもありますので、上記症状がある方は循環器内科で早急な診断が必要です。
心筋への酸素供給が足りなくなることで、胸の圧迫感・痛みなどが出現します。
初期の段階では仕事や運動時に症状がでる労作性狭心症が多くみられます。安静時でも症状がでて、持続する場合などは不安定狭心症といって、心筋梗塞に移行する危険な状況ですので、早急な診断、治療が必要となります。
治療方法は不整脈の種類や患者の症状、健康状態などにより異なるため、専門医と相談して適切な治療法を選択することが重要です。
心不全は、心臓が体全体に十分な血液を供給する能力が低下した状態を指します。心臓のポンプ機能の障害により、体の臓器や組織に酸素や栄養が十分に届かなくなります。治療せずに放置すると、最終的に生命に影響することとなります。
心不全の症状は多肢にわたりますが、以下のものが代表的です。
心不全の診断は様々な検査を組み合わせておこないます。以下のものが代表的な検査です。
心不全の治療には、症状を軽減するものと原因を排除するもと二つあります。
心不全の治療には、循環器内科の医師と患者様との長期にわたる信頼関係が大切です。その基で、心臓の治療、ケアを長く続けていくことになります。
心臓には4つの弁(左右の部屋に2枚づつ)があり、血液が心臓内および心臓から血管へ流れる際に、一方向性を保つことです。これにより、血液の逆流を防ぎ、効率的な血液循環を維持します。
具体的には以下の通りです:
4つの弁は以下の通りです。
これらの弁が機能障害に陥り、上記役割を果たせなくなるのが心臓弁膜症です。