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循環器内科・内科・
心臓血管外科
〒180-0006 東京都武蔵野市中町2-5-5
TEL:0422-53-8010

心臓血管外科

診療内容

心臓血管外科では、心臓や血管に関連する外科的な治療を提供しています。
動脈硬化や冠動脈疾患、心臓弁膜症、末梢血管疾患などに対し、手術やカテーテル治療を行い、患者様の健康をサポートします。

当院は心臓血管外科専門医のいるクリニックとして、診断、治療適応、治療の至適時期、最適な治療施設への案内、手術後の様々なケアまで一貫して行います。

心臓弁膜症

大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症の手術に至らない段階でのケアから、必要な場合は適切な治療時期の診断、治療法の選択の提示をいたします。最終的に患者様にご決断いただき、最適な治療施設を提示させていただきます。

心臓弁膜症術後

多くの患者様は、形成術後(心臓の弁の修復術)か人工弁(機械弁または生体弁)移植後です。形成術は初期治療が良好であれば長期成績は良好ですが、定期的な心エコー検査での弁の観察が必要です。また生体弁移植後の場合、経年劣化で人工弁が機能障害に陥ることもあるため、定期的な心エコー検査での観察が必要です。また機械弁の場合、適切なワーファリン(抗凝固剤)の内服が必要であるため、その定期的な採血検査、調整も必要です。

大動脈疾患

大動脈解離

大動脈の内膜に裂け目が入り、その裂け目に沿って血液が流れ込むことで、大動脈の壁の層が分かれてしまう状態です。これは非常に重篤な状態であり、早急な治療が必要です。

大動脈瘤

大動脈瘤は小さいものから大きいもの、いびつな形のものから同心円状のもの、急速に拡大するものからゆっくり拡大するものと様々な様相を呈します。大動脈瘤は将来的に大動脈イベント(破裂や解離)を起こすこともあるので、大きさ、形状、拡大速度からそのリスクを見極めて、適切な時期に適切な治療を受けることが大切です。当院では専門医が適切な間隔でCT検査またはエコー検査を実施し、きめ細かく経過を診させていただきます。

治療適応となった場合は、手術またはカテーテルによるステントグラフト内挿術など、治療法についてもご相談し、適切な施設へご紹介させていただきます。

大動脈術後

多くの患者様は、人工血管またはステントグラフトが内挿されております。人工血管置換の場合は、吻合部に仮性瘤ができることがまれにありますが、5年程度経過を診て問題なければ、定期的な経過観察は必要でなくなることが多いです。一方ステントグラフト内挿術後の患者様は、大動脈瘤が残存していますので、それが再拡大しないかの経過観察は生涯必要となります。万が一再拡大した場合は、精査し、追加の治療法の検討が必要です。また大動脈解離が残存している場合も、定期的な経過観察が必要となります。

末梢動脈疾患

末梢動脈疾患は、手足の動脈が狭くなったり詰まったりすることで、血液の流れが妨げられ、特に下肢に血流障害が生じる状態です。

原因

  • 動脈硬化:血管内に脂肪やコレステロールがたまり、狭くなる。
  • 喫煙:血管収縮と動脈硬化を促進。
  • 高血圧・糖尿病:血管障害を悪化させる。
  • 高脂血症も関与。

症状

  • 間欠性跛行(かんけつせいはこう):歩行中に足の痛みやしびれが出て、休むと改善。
  • 冷感や蒼白:足やつま先の冷たさ、色の変化。
  • 皮膚の変色や潰瘍:進行すると傷が治りにくくなる。
  • 脈拍の弱さや触知不可:足の動脈の血流低下。

診断

  • 血圧測定とABI(足関節上腕血圧比):血流の異常を評価。
  • 血管造影(CT、MRI、カテーテル検査:血管の状態を詳細に確認。
  • 超音波(ドップラー)検査:血流の速度と流れを観察。

治療

  • 生活習慣の改善:
    〇禁煙
    〇食事の改善と運動療法
  • 薬物療法:
    〇抗血小板薬(アスピリンなど)
    〇血液をサラサラにする薬
    〇コレステロール値を下げる薬
  • 血管拡張術や血管形成術:狭くなった血管を拡張させる手術やカテーテル治療。
  • 重症の場合の血管手術や血管バイパス術。
末梢動脈疾患は放置すると傷や潰瘍、最悪の場合は足の壊死につながるため、早期発見と治療が重要です。